30代 男性大きめのタトゥーが右上腕部に入っている。
患者様の右肩にあるタトゥー(刺青)の手術前写真
ーー今回、刺青を取ろうと思った理由を教えてください。
子供が大きくなる前に消したいと思い、タトゥー除去を決断しました。
ここ1〜2年の間に除去を完成させたいと思っています。
色々なクリニックで相談をしましたが、カウンセリングを受け始めて10ヶ月後に川崎中央クリニックでの治療を決めました。
ーー墨が皮膚の深いところまで入っている状態(辺縁がクッキリ明瞭で触ると少しの盛り上がりがある状態)です。レーザー治療のみでは10回くらいかかる可能性があります。
1〜2年での除去完成を目指す場合、多少の傷は覚悟の上で、早めに除去が可能な「ペアリングレーザー」で治療を始めることにしましょう。
①カウンセリング
カウンセリングは完全個室で行います。
②診察デザイン
院長 南部先生による診察。除去する範囲のデザインをします。
③局所麻酔
局所麻酔を行います。(痛みが苦手な方にはマスク麻酔も可能です。)
④エルビウムヤグレーザー照射
通常のアブレーション(剥削)に比べて真皮層を40〜30%残して表皮から真皮にある色素を削ります。
⑤エルビウムヤグレーザー途中
ペアリングレーザーの途中の状態。表皮にある色素が薄くなっているのが分かります。
⑥エルビウムヤグレーザー治療後
皮膚深くに残った色素のみ残っています。
⑦ピコレーザー照射
真皮層深くに残った刺青にレーザーを照射します。
⑧ペアリングレーザー治療後
皮膚の奥深くに入っている刺青にも1度で反応します。
⑨治療後
軟膏塗布後、専用のパットを貼ります。
⑩治療後の注意とお薬の説明
治療後の注意点とお薬の説明をします。
診察
院長による術後の経過の診察をします。
術後8日目
新しい皮膚が所々できてきています。さほど浸出液も出なくなってきているようです。シャワーで毎日きれいに洗って清潔にするように心がけてください。
診察後
軟膏を塗布し、ガーゼで軽く保護するだけで大丈夫そうです。
診察
院長による術後の経過の診察をします。
術後22日目
完全に新しい皮膚が出来上がりました。
もうガーゼ等は不要です。次は3か月後に検診にお越しください。少しでも墨が残っている箇所があればピコレーザーを照射し完全除去します。
ーー今は新しい皮膚が出来上がったばかりですので赤みが強いですが2ヵ月から3か月で赤みは和らいできます。あとは時間がお薬のようなものなので経過をじっくり待ちましょう。
赤みが引きづらい原因になりますので日焼けは避けましょう。
保湿もしっかりしてください。
院長による術後の経過の診察をします。
治療後半年経過で赤く盛りかがっている肥厚性瘢痕が見られます。
ケナコルト注射をしました。
<肥厚性瘢痕のリスク>
肥厚性瘢痕とは、写真のように赤く盛上がった状態をさします。かゆみ・痛みを伴うことが多い。
処置:してロイド注射を皮下注射します。
回数:2ヶ月毎に1〜3回
院長による術後の経過の診察をします。
所々に盛り上がりがあり、部分的にケナコルト注射をしました3ヶ月後。
今後の引き具合によっては、これで終了予定です。